【DAIREI レポート vol.4】
2025.06
安全への意識と絆を深める 〜車いすバスケ京谷和幸氏講演から〜
2025年6月27日、多くの建設業界では関係会社を集めた“安全大会”が行われました。
大冷工業でもその協力会社の集まりである“大親会”の安全大会を例年通り実施。
100社以上の企業、多くの社員が集まる中、今回の講話は車いすバスケットボールで
東京パラリンピックで銀メダルを獲得したヘッドコーチ、
京谷和幸さん(以下、京谷)にお願いしました。

実は高校卒業後、Jリーガーになっていた京谷さん。 Jリーグ開幕年の盛り上がりとは裏腹に、怪我に悩み試合に出られない日々の中で、 交通事故により下半身不随になってしまいます。 事故の話から車いすバスケを始めるまで、そしてその車いすバスケで世界を目指した 経験や指導者としての気づきなど、講話ではさまざまなことを余すことなく伝えてくれました。 今回は、その講話を受けて、改めて感じる“安全”への意識の変化を大親会の加藤さん、 石川さん、大冷工業株式会社の石原さんにお話いただきました。
“安全”の大事さが身に染みる 京谷和幸さんの講話
大親会 加藤) 私も普段は現場での施工を仕事とすることが多いですが、 事故や災害には気をつけようと思っていても、 こうした話を聞くと改めて身が引き締まります。 こうした機会はとても有意義だと感じています。
大親会 石川) 現場に出て、事故なく帰ってくるということがどれだけ大事かということが身に染みますよね。
ーー京谷さんの講演での感想を教えてください。
石原) 京谷さんは事故で車いす生活を余儀なくされてしまいましたが、 そこに至るまでの心の変化のお話が印象に残っています。 自分への過信が強かったサッカー選手時代から、怪我や事故による落ち込み、 そして立ち直っていくという一連のエピソードはすごく印象に残りましたね。加藤) 以前はうまくいかないことを人のせいにしていた、ともおっしゃっていましたね。 その自分を認め、恩師や家族との関係性でだんだんと変わっていったことが すごくいいところだなと思いました。 また、車いすバスケの指導者として、 「一人ひとりとのコミュニケーションをすごく大事にしている」という話も印象的でした。 その話を聞いてから、自社の従業員に「悩みや不安はないかな」と 気にかけるようにもなりましたね。
ーー自身の行動に活かしたいという想いもみなさんありそうですね。
石川) サッカーの指導者にも挑戦されていますが、「車いすでどうやって教えるのか?」という 疑問を持つよりも先に、そんなこと関係なくチャレンジするという気持ちを持っていることは 見習わなければと思いました。石原) 悩み解決や不安を拾うコミュニケーションなど、本当に学びが多かったですね。
石川) わかってるはず、をなくしたり、 言葉だけでなく図や写真を用いたりなど、やれることはたくさんありますよね。

自らに落とし込み、安全を自分ごととして考える
ーー大親会として、年に一度の“安全大会”という場で、 こうした方のお話を聞く意義はどう感じますか?
石原) 京谷さんのお話は、車いす生活を余儀なくさせる大事故もあり、 ヘビーな話の内容でもあったかなと思います。 ですが、現場での事故や災害は、ふとしたときに起こるもので、慣れているからこその慢心や凡ミスなどが絡んできます。 しっかりと重い話を受け止めることで、 そうした面での“安全意識”を再認識するためにもとても大切なものだと感じています。加藤) 今回のお話でも、「車いすバスケと私たちの仕事の安全、どんな繋がりがあるのだろう?」 という想像は正直あまりついていませんでした。 ですが、話を聞いていくうちに「これは現場に通づるキーワードだな」と思う話も多く、 私は「現場で起こることは常に想定していなくてはならない」という指導者目線の言葉や、 チームがうまくいかないときの「大事なのは原点に戻ること」などの言葉は、 今後も何度も思い出すものなのではないかと思っています。
石川) かなり前のめりで皆さん聞いていましたし、目頭を熱くさせている人もいたほどでした。 私自身も京谷さんの話に引き込まれ、上質なドラマを見ているようでしたね。 こうして真剣に話を聞いているときには、皆さん“自分に置き換えたらどうだろう” ということは考えていると思います。 そうした意味でも、この安全大会での講話は非常に意義のあるものになりました。
ーーありがとうございました!
